「もっと親子になろう」のメッセージを掲げ、キッズ・ベビーやマタニティアパレルにおいて数々の賞を受賞されているブランドを擁する、グロウ株式会社様のご移転プロジェクト。
今回の空間デザインでは事業の特性上「ふたつのエントランス」を持つ特殊なレイアウトとなっており、それぞれの使途によって印象をがらりと変えたいというご要望を叶える意匠がポイントとなっている。
従業員向けの「ひとつめのエントランス」は、モルタル調の壁面にダークトーンのドアやカウンターで色調を抑えた中に、側面発光で浮き上がるようなこだわりのサインが印象深い。今回は特に加工の難しい細かい英字部分に至るまで、職人の技が光る仕上がりになっている。さらにランダムデザインのペンダントライトとガラス棚でスタイリッシュな印象を演出しながらも、足元のグリーンに密度と高さをしっかりと確保することでモノトーンの空間全体が殺風景にならず、シックさと生き生きとしたイメージの相反する魅力を共存させたエントランスとなった。
一方、アパレルブランドの撮影で訪れる子どもたちや保護者向けに配された「ふたつめのエントランス」は、やわらかさと親しみを感じる明るい木目と、芝生を彷彿とさせる優しい色合いのカーペットで、来訪者の緊張をほぐし温かく迎え入れるような空間を目指した。シンプルな配色とミニカウンターの配置によって、足を踏みいれた瞬間に社名とブランドロゴのサインに自然と視線が誘導されるようなデザインになっている。
光を大きく取り込む明るい会議室エリアは、ガラスパーティションを多用したクリアなイメージと色違いのカーペットタイルで、閉塞感を感じさせず、前向きなアイディア創出を促すクリエイティブな空間となっている。
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